ビジネスマナーの基本

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7. すべて完璧、今までで最強の部下(雑貨メーカー営業)

仕事をしていて、嫌な奴って、いくらでもいますよね。でも、こいつすごいな、とか、もし会社を変わってもこの人ともう一度仕事をしたいって人にはなかなかお目にかかれません。

私は現在52才、雑貨メーカーで営業の仕事をしています。転職して在職歴はまだ二年ほどです。

私も50代になり、転職も何回か経験していますが、ひとりだけ、この子ともう一度仕事をしたいと思った人がいます。
それは40代の頃、私の部下になった女性の子です。
彼女と出会ったのは前職の会社で、私が営業責任者をしており、中途採用の面接に彼女がやってきました。

面接から汚点なし。完璧すぎて逆に不安になるほど

営業責任者としてわたしと、マーケティング責任者の女性の二人で面接を行いました。
彼女は20代後半で、丸顔の可愛らしい女の子でした。履歴書もきちんとしており、字も綺麗。喋り方もはきはきしており、受け答えも文句なし。どこから見ても満点の子でしたが、私には一抹の不安がありました。

完璧すぎたのです。

大体初対面で完璧な人間って、そんなにいるものではなく、実はただ単に口が達者であるという人が多いのです。あまりによくできた子なので、わたしはそれを疑ってしまったのです、この子口ばっかりの子ではないのだろうかと。

もちろん面接で嫌味なところはひとつもなく、裏もなさそうだったのですが、そんなに完璧な子いるかなあという不安をぬぐいきれませんでした。

結局面接上なにも問題もなく、マーケティング責任者の女性も文句なく採用ということでしたので彼女は採用され、一緒に仕事をすることになりました。

部下に特別なことを求めているわけではない。社会人としてごく当たり前のことができる人って案外少ない

愛想もよく、挨拶もきちんとでき、よくできた子でした。時間がたつにつれ、彼女の実力が分ってきました。言われたことはきちんと実行する。報告の書面もきちんと作る。リクエストは上司と言えどもビビらずにきちんとする。嫌味な言い方や不満を持った反論はしない、感情的に怒らない、など、ほぼ100点満点の部下でした。

社会人として当たり前のことを書いているだけに見えるかもしれませんが、この当たり前のことをきちんと出来る人って意外と少ないのです。

それから彼女は職場にもすぐ慣れ、どんどん仕事にも慣れていきます。初めての仕事でも言われた通りこなし、また結果を出してきました。社内での人当りを見ればわかりますが、取引先にもすぐに可愛がられるようになりました。

私も彼女に責任のある仕事を任せるようになり、時には、「この件今日が締め切りなので今日中に結論をお願いします」と逆に怒られることもありました。
まあ、なにより私になついてくれて、仕事が出来るということが簡単な結論なのかもしれません。

ダラダラと書き連ねてしまいましたが、ポイントとしては、
・挨拶がきちんとできて誰にでも人当たりがいい
・与えられた仕事はきちんとこなし、報告をする
・疑問点があれば質問し、自分で解決できない問題は判断を上司に仰ぐ
・ひとの悪口を言わない
・任された仕事が全体的に見てどの位置にあるかを把握して動く
といったところでしょうか。

彼女は結果を出せるタイプでしたが、私がもう一度仕事をしたいと思っている理由は、結果が出せる実力があるからではありません。結果よりも、与えられた任務をきちんと遂行する真面目さが一番信頼していた部分だと思います。

今までにも何人も後輩や部下と付き合ってきましたが、もし私がまた人を採用したり、あるいは起業したりすることがあれば、真っ先に彼女と仕事をしたいと思います。

私は決していいボスではありませんでしたが、私の転職間際、「マネージャーがやめるんだったら私も辞めます」と言ってくれました。

こんないい部下が慕ってくれるということは、私も捨てたもんじゃないのかなと、感無量でした。

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