ビジネスマナーの基本

17. 立食パーティー出席する時のポイントとは

祝賀会、結婚披露宴などのパーティーでは、決められた席に座って、運ばれてくる料理を食べるスタイルと、もうひとつ立食スタイルのパーティーがあります。ここでは、立食パーティーに出席する際の手順とマナーについて、ポイントを抑えてご紹介したいと思います。

その1 荷物をクロークやフロントに預ける

立食パーティーに出席する際は、大勢の人がいるパーティー会場の中で、できるだけ多くの人と会話ができるように、大きなバッグやコートなどの衣類は、フロントやクロークなどに預けるのが基本です。

立食パーティーは、着席して運ばれてきた料理を食べるスタイルとは違って、大皿に盛られた料理を選んで自由に食べられるといった気軽な雰囲気ですが、だからといって、自分のことばかり考えて、マナーを守らないようではいけません。

立食パーティーのマナーの基本は、出席するすべての人に対して敬意を払うことです。自由なスタイルのように見えても、実はマナーの神髄が問われる場・。立食パーティーでは料理と会話を楽しみながらも、人から見られていることを常に意識しておかなければなりません。

立食パーティーの本来の目的は、立食パーティーの参加者が楽しく交流することです。ビジネス関係で立食パーティーに参加する日は、ビジネス用のバッグ意外に、ハンカチや名刺、貴重品などを入れる小さめのバッグを持っていくと良いでしょう。

その2 料理の取り方のマナーについて

立食パーティーの料理は、好きな順番に皿に盛れば良いのではなく、前菜、メイン料理、デザートといったコース料理の順番に沿って取るものと考えると良いでしょう。上に高く積み上げられた料理は、下から横からではなく、上から取るのが基本的なマナーです。

冷たい料理と温かい料理は、同じ皿には盛らずに、お皿を2つに分ける、ソースやドレッシングなどが混ざりそうな料理は、一緒に盛らずにお皿を取り分けるのが、料理を作ったシェフに対しての気配りというものです。

立食パーティーのようなビュッフェスタイルでの最大のタブーは、お皿に盛った料理を残すことです。最初から料理を多めに盛ると、全部食べきれない場合もありますので、少なめに取って、全部食べきったら、料理をその都度取りに行くと良いでしょう。

自分の食べる分をお皿に盛るのに、ひとつのお皿には多くても2~3品程度です。全部食べきったら、料理を取りに行くのは、何度でもかまいません。

その3 立食パーティーでの立ち振る舞いにも気配りを

立食パーティーは、自由に料理をいつでも取りに行ける手軽さと、気の合う人と自由に会話ができる気軽さが魅力ですが、ともすれば自分勝手な振る舞いになることもありますので、最低限のマナーはきちんと守り、楽しい時間を過ごせるようにしたいものです。

片手にお皿、もう片方の手にグラスを持ち、両手がふさがってしまうと、会話をしている時に握手することもできません。左手にグラスまたはお皿を持ち、右手はいつでも人と握手ができるように、空けておくこと。

立食パーティーに出席する際に、女性はふだんの仕事用の衣服を着用して出席するのは、マナーに反しています。スカートやワンピース、ツーピースなど、パーティーに出席することを意識して、履は低めのヒールで安定感があるものを選び、バッグは腕や肩にかけられるタイプのものが最適です。

その4 会話を楽しむことが大切

立食パーティーは、自由に移動できるので、多くの人との会話を楽しめるのが魅力です。話の内容は、ポジティブな内容で明るい雰囲気になるように心がけましょう。会話をする前に、「お話させていただいても、良いですか?」と一言伝えてから、話しかけると良いでしょう。

楽しく会話が弾んでも、会社の機密情報に関する内容について、うっかり話すことがないように心がけること。食事をしている最中に、周囲の人から話しかけられた時は、すぐにお皿とグラスをテーブルの上に置いて、食事を中断するのがマナーです。

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