ビジネスマナーの体験談

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7.採用担当の立場から新入社員へ期待すること(総務・人事)

私は、大学卒業後、食品スーパーに就職しましたが、1年で退職し、某メーカーの総務・人事職に転職して早や18年が経過した42歳のサラリーマンです。
総務・人事という立場、求人採用業務から採用者フォロー、そして、入社後の研修まで、新入社員の方と接する事も多く、色んなタイプの新入社員を見て参りました。その立場から、新入社員に期待する事で多くの人が挙げる事をご紹介していきたいと思います。

元気・はつらつさを出して。不得意でも心構えを持とう

まずは、元気さやはつらつさを前面に出してほしいという部分です。職場・得意先に関わらず、元気に挨拶する事で新しい風を吹き込むと同時に、初めて会う人に良い第一印象を与えるためにも大切な事だと口にする人は多いと思います。但し、人間には個性があり、大きな声を出すことに対しても得意・不得意があると思いますが、例え、不得意であったとしてもそのような心構えを持って実践しようと心掛けていれば、顔つきや行動に表れてきますので、自分は不得意だからと諦めないでほしいと思います。

失敗を恐れず積極的に行動してほしい

次に挙げるのが、失敗してもいいから果敢に積極的に行動してほしいという点です。新入社員に対して、知識や経験を求めてくるお客様や職場の上司・先輩はほとんどいないと思います。

例えば、新入社員が職場に配属されて一番の関門が電話応対だと思いますが、この応対一つとっても研修では上手にシュミレーションができていても実際に電話が鳴るとなかなか手が伸びない人も多いと思います。

そこで、失敗してもいいからとりあえず電話を取ってみようという人と失敗が恐いからもう少しシュミレーションを重ねて、先輩のやり方をしっかりと見てから取ろうという人では、ほとんどの上司・先輩は前者を求めてくると思います。

電話を掛け、相手先が例え、ぎこちない対応であったとしても大半のお客様はそれが新入社員だと分かれば、ある程度の期間は許してくれると思います。その期間に積極的に電話を取って、自分自身で恥をかいて、自分の耳でお客様の声を感じ取って早く慣れていってほしいと考えていると思います。

この関門を早く越えないと、初めは、"電話を取るのに緊張しているな"とか "頑張れ!" といった微笑ましい目で見てくれていても、次第に"あいつは未だ電話を取らないのか" "何を躊躇しているのか" といった見方に変化してきて、お客様も新入社員だからと容認してくれる期間も過ぎてきますので、失敗を恐れずに果敢に挑戦してほしいと思います。

先輩の教えを素直に聞き、基礎をしっかり学ぶ

最後に挙げるのが、先輩の教えを忠実に守り、しっかりと基礎的な仕事を学んで欲しいという点です。例えば、仕事を教わっている中で何でこんな事をしなければならないのだろうと思う事もあるかと思いますが、まずは一回、教えられた通りにキッチリと忠実に手順を守ってやってみて下さい。教えられた事をキッチリとマスターして初めて、この仕事は無駄だとか、この部分はこのように変えたほうが良いといったような事も言えると思いますし、逆に仕事の意味合いや重要性を認識できて、"何でこんな仕事を" という考えが消えるかもしれません。

基礎をマスターしない内に自分の思いをぶつけてしまうと、"あいつは何も分かっていないのに生意気だ" とかそういった事を繰り返していると将来的に自身の発言に重みがない社会人になってしまう可能性がありますので、まずは、基本をしっかりと身につけてほしいと思います。

将来、あなたが先輩や上司の立場となった時に部下は、基礎をしっかりと知っている上司の言葉には真剣に耳を傾けると思います。なぜかというとそういう人の言葉は、より具体的でより実践的な内容に自然となってくるからです。また、この人には小手先の技では通用しないので、しっかりと細かい所まで気をつけて仕事をしようとも思うはずです。

これが逆に基礎がしっかりしないまま、上の立場に立ってしまうと話も抽象的で、"何も分かっていないのに口うるさい上司だ" などとなってしまい兼ねませんので、しっかりと基礎を学んでほしいと思います。

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