ビジネスマナーの体験談

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3.私が新入社員に求める三つのこと(販売員)

私は現在35歳、デパートに入っている婦人服の販売員をしています。 在職5年目で先輩より後輩が多くなってきているいわば「中間管理職」のようなポジションにいます。 私自身の経験や、後輩の新入社員の姿を見てきて、新入社員に求める姿、期待することは大きく分けて3つありました。

一つ目は挨拶、お礼がはっきり言えること

新入社員=挨拶、くらい使い古された事柄かもしれませんが、意外とできているようでできていません。目が合っても「・・ちわっす」と聞こえるか聞こえないかの声で言っていてもそれは仕事に適した挨拶ではないと思っています。
挨拶やお礼はなぜそこまでどこの職場でもうるさいくらいに言われるのか、私なりに考えると、「あなたのことを気にしていますよ」という気遣いが職場の人間関係を円滑にするからだと思います。お礼も同様です。「あなたのしてくれたこと気付いていますよ」というメッセージであり、人間の承認欲求を満たしてくれるメッセージであるのです。

人間関係を円滑にすることは声をかけあいやすい環境になり、ミスを未然に防いだり同僚間のメンタルヘルスの変化にも早く気づくことが期待できます。挨拶という日々の行いが職場環境にさえ影響を及ぼすと考えています。それだけに挨拶やお礼がしっかりできる新入社員は気持ちよく迎え入れたくなります。

二つ目はメモを取ること

新入社員は初めてのことだらけ。先輩からたくさん説明をうけ、研修を受け一日のうちにいろいろなことを詰め込んでいって果たしてどれくらい身についているでしょうか。先輩は新入社員の教育のほかに通常の自分の仕事も抱えています。優しい先輩社員が新入社員だから何度も聞いていいよ、と言ってくれていたとしても我々の仕事の量は変わらないのです。

メモをとったんだから同じことを質問してはダメ!といっているわけではありません。メモを取って見直していれば、次回同じ仕事をしてわからなくなった時に先輩に質問したとしても質問の質が変わると思いませんか?半分身についていたとして、半歩でも進めばそれだけ成長も早まりますし、先輩社員からもやる気を感じ取ってもらえることで新しい仕事を教えてられる時間ができると思います。私自身も新入社員に何かを教えるとき、さっとメモを取り出されると気が引き締まりますし今後の成長を期待したくなります。

三つ目はとにかくひたむきに頑張る姿勢

誰でも最初から仕事ができるわけではありません。実は私自身が新入社員のころの話なのですが、仕事ができる人に見られたい、認められたいという気持ちと、だからこそ失敗するのはカッコ悪いという気持ちとのハザマで身動きがとれなくなっていた時期がありました。上司にその姿勢を指摘されこっぴどく叱られたことがあります。今だからわかりますがそれははたから見ればやる気のないカッコつけ以外の何者でもありません。

新入社員はわからなくてあたりまえ、とんちんかんなことをしても多めに見てもらえる時期なのです。試行錯誤して早いうちに壁にぶち当たっておけば後が絶対楽です。ひたむきに頑張っている後輩にはいろいろ教えてあげたくなりますし、そんな新入社員と一緒に働きたいなあと思います。

新入社員は無限大の可能性があります。先輩社員や上司は期待のまなざしで見ています。堅苦しいことばかりに聞こえるかもしれませんが、求める姿に近づいて自分の好感度を上げれば職場が自分を受け入れてくれます。受け入れてくれていると感じればこっちのもの!あとは自分がそこを自由に泳ぎ回ればよいのだと感じるようになって私はとっても楽になりました。ですのでこの3つを挙げさせていただきました。

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