ビジネスマナーの体験談

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2.新入社員に求める心構え(会社取締役)

私は54歳、会社取締役をしており会社経営をする立場にいます。9年目になります。
インターネット、印刷物、広告、マーケティング、コンテンツを絡めた新事業を発案しプロジェクトを立ち上げ事業を開発し収益化しています。

新入社員というと、良くも悪くも何か普通の社会人と違う響きがあり、また長年働く人と違い区別や差別をして応対する傾向があります。
幾つもの立場を経た結果、仕事に対しては、全ての社員は平等と考えています。新入社員には、このような心構えで仕事を行うことを求めます。

新入社員も先輩社員も同じビジネスをし利益を得て生活をしていることは同じ

先輩社員は、何か新入社員より偉いような気分、また新入社員は先輩社員より目下な立場のような気分を持ってしまうようです。
私は、多くの会社で新入社員とともに仕事をすることがありましたが、そのような上下関係、区別や差別が起こる状況は、私が最も嫌う状況です。新入社員、先輩社員、また社長であっても、人生のひとときを同じビジネスにより、社会に役立ち、得られた利益により生活していくことには全く変わりがなく平等なのです。新人には、どのような心構えで、仕事をして欲しいのです。

ほとんどの仕事は、多数の人で取り組み初めて社会に役立ちます。それぞれの役割に難易度の違いはあっても、それぞれが重要な役割を担っており、ひとつ欠けても同じ仕事は成立しません。そう考えれば、会社での立場は全員が平等なのです。仕事が何も出来ない新人時代でもその時点で周囲に及ぼす好影響は必ずあるのです。

大きなビルに対して、「このビルは俺が作ったんだ」、と誇らしげに自慢する人がいます。建設現場で実際に作った人、建設会社の社長、橋を発注した自治体担当者、設計した人、橋を作ることを発案した政治家、それぞれが俺が作ったと思っていますし、実際にそうなのです。社長や偉い政治家が1人で作ったわけではないのです。

新入社員と先輩社員は、互いに上下関係を意識せずに、人生のひととき、うまく行けば人生を通じて同じ仕事に取り組む唯一の仲間と捉え、仕事の中では平等と考えるべきなのです。

同じ釜の飯を!という言葉があり、この状況を同僚に対する理想的な心構えだと誤解している人がいます。同僚は、人生をともに過ごす仲良しや伴侶ではありません。あくまで同じ仕事に取り組む時だけの仲間なのです。
よって、その関係性は、近すぎないほうが良いと考えております。近過ぎると人情や感情が先に立ちやすく、仕事に悪影響をおよぼす場合もあります。

新入社員でも平等と定義することで気兼ねなく発言でき、仕事にも好影響を与える

仕事に対しては平等と心の中に強く定義することで、新入社員であっても先輩の言動や行動について異議や提案がある際に、気兼ねなく発言できます。先輩から新入社員、新入社員から、先輩社員、前向きな意見が活発に起こる状況がビジネス上好ましいのです。そのような対話によりビジネスの価値を高めることができれば、お客様が満足し、同時に利益が最大化し、先輩、新入社員、互いの幸せに繋がるのです。 こう考えれば、通常ではなかなか言いにくい互いに耳の痛い進言、取り方によっては失礼な進言でも仕事の価値を高めるためと定義すれば自然と発言出来ます。

新入社員と先輩社員のこのような関係が、ビジネスにとって好ましい状況なのです。新人には必ず、先輩社員が気が付かない視点、アイデアがあるのです。その通りにならなくても、その意見は、必ず仕事に好影響を与えます。
何も言えない状況、いわゆる悪い意味での上下関係は、仕事に対して悪影響を与え、利益の低下をもたらし、互いに不幸なのです。

しかし、仕事をする中で、共通の趣味があることがわかり公私をともにしてもよいでしょうが、無理に奏する必要はないのです。仕事以外の時間を拘束したり、私情を絡めた発言や行動、ひいきなどは、仕事の価値を低下させる可能性があります。

そうは言っても先輩後輩、失礼、目下、目上など色々と頭に浮かび、自然と身構えてしまいます。
いい仕事をするためなんだ!、一時は気まずくても、最後はわかってくれる!と何度も自分に言い聞かせ毎日仕事するべきなのです。
このような行動をする人に対しては、評価が高まり、応援者が自然と生まれます。
自分を抑え、上司、同僚に対して相手の喜ぶ言動ばかりを続ける社員は、一時人気が出ても長くは続きません。

新入社員に求める心構えとしては、上記の考え方に基づき仕事を行い、先輩社員や同僚たちと、仕事で一生付き合える関係を考えることです。人生は長く、多数の人との出会いがあります。人生の成功者の特長は、仕事の中での出会いを大切にし、仕事に前向きに取り組み、直接お金のやり取りがなくとも、長い付き合いが起こっていることです。仕事に前向きな言動と行動を行うの中で、出会いが増え、付き合いが長期化し、仕事、そして人生が成功するのです。その都度その都度付き合いが切れるような言動と行動をしているようでは、仕事も人生も大成しません。

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