女性の営業職で結果をだせば悪口をいわれる悪循環

女性営業職として数年前働いていました。
当時は21歳で、まだまだ社会人2年目。
入社してすぐは営業という仕事が楽しく、日々増えていく知識やお客様が嬉しくて仕方ありませんでした。

頑張って結果を出した分だけプラスで支払わられる給料が嬉しくて、多少プライベートが犠牲になっても働いていました。

ですが営業職はまだまだ男性社会なので、女性営業のしかも新人の私が良い成績を出すと「生意気」、「可愛くない」と悪口を言う男性営業も多かったです。

結果をだせばだすほど、他の男性社員への圧力が

支店長や本社の人からも「新人の女性営業がこんなに売っているのに、何故長年働いている男性営業が売れないのか」と男性営業は言われていたので、嫌な気持ちになる方も多かったのでしょう。

ですが気にしていては仕方ないですし、仕事なのでと割り切って一生懸命働いていました。

ですがそんな日も毎日となるとだんだん嫌気が差してしまい、毎年増えていくノルマもこなしながらだったので営業という仕事が嫌になってしまったのです。

冷静に考えてみれば、仕事の休みも週に1回くらいで友人と遊ぶ日もありませんし、お給料はたくさんもらえても旅行に行ったりしてストレスを発散させる時間もありません。

確かに給料は高いかもしれませんが、有効に使えなければ意味がありませんし、このまま何十年もこの仕事をこの職場で続けるのかと思うと「多少給料が低くなっても良いから、もっと自分を大切にできる職場に転職をしよう」と思うようになったのです。

その後、営業職とは全く違う事務職に転職をしました。
以前の職場と比べると男女比は全く逆で、女性の方が多い職場です。

ですが、女性特有のネチネチとした感じではなく、仕事は仕事でプライベートはプライベートときっぱり分けている方が多かったのでいじめなどもなく楽しく働くことができています。

もちろんノルマなどもなく、仕事が終わったら定時で帰るというスタンスなので今まで充実させることができなかったプライベートを充実させることができました。
基本的にカレンダー通りの休みなので、連休もあって念願の旅行にも行くことができました。

給料は大体年収350万から300万円いかないくらいまで落ちてしまったのですが、後悔はしていません。
逆に、年収を上げるから前の職場に戻ってほしいと言われても絶対に戻ることはないでしょう。

確かに、利益を作り出す営業職と利益に直接関わりのない事務職の給料を比較すると営業職の方が給料が高く設定されているのは当たり前だと思います。

クレームやお客様対応など大変な仕事も多いのでそこは納得できます。

求人票を見ていても営業職と事務職の給料の差には正直驚きました。
実際に、面接の時にも「営業職から事務職となると給料も下がると思いますが、大丈夫ですか」と聞かれたのですが、例え下がったとしてももう時間を無駄にしたくないですし、仕事ばかりで生きていきたくないと思ったのです。

なので給料の交渉をしようとも思いませんでした。
「勤労は国民の義務」という言葉は確かにあります。
ですが、それは必ずしも「自分を押し殺してまで高い給料の仕事をしないといけない」という意味ではありません。

最初は給料が安かったとしても、勤続年数が長ければ長い程に給料は上がっていきます。
ですが逆に、最初から給料の高い会社に就職して、無理をして給料が上がる前に辞めてと繰り返していてはお金も貯まらないですし、周りからの信用も無くしてしまいます。

確かに給料は大切ですが、それよりも大切にするべきものがあるのかないのかをしっかり考えてみることをお勧めします。
働くのであれば「働きやすさ」を重視した方が良いのかなと思います。

そのために転職をすることは大きなステップアップです。