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離職していた期間はどれくらいまでがセーフ?

離職していた期間はどれくらいまでがセーフ?

転職活動を行っている方からの質問で1番多いのは「離職期間(ブランク)がどれくらいを超えるとマイナスになるのか」というものです。

確かに離職してから転職までの時間が長いと、このまま仕事が見つからないのではないか、転職が決まらないのは離職期間が長くなっているからではないかと不安になるものです。

では、離職期間に関して企業側はどのような見方を持っているのでしょうか?

■企業側の離職期間への見方

現場の最前線で働いている方と、離職している方では仕事勘に開きが出てきてしまいます。

仕事へのモチベーション、思考力、反応、機敏さ、対応力、知識、経験など全ての面は、離職期間が長くなればなるほど鈍くなっていくものです。

企業側は危惧している事は、こうした部分になるので、離職期間は短ければ短いほど良いという事が大前提になります。

しかし転職活動がいつでも順調にいくというわけではありません。
仕事に就いていないブランク期間の長さについての明確な基準というものはありません。

しかし平均的な転職期間というものが3ヶ月から6ヶ月とされているので、多くの企業ではこの数字を参考にしています。

ですから仮に転職活動が3ヶ月を超えても成果が見られないのであれば、転職活動の方向性が間違っている可能性もあるので、条件や希望について再検討してみるのも良い方法です。

また書類作成や面接時には、こうした企業側が抱いている懸念材料に対する明確な答えを準備しておく必要があります。

■企業の懸念材料を払拭するために

特に注意しなければいけない分野は「仕事へのモチベーション」「職場での柔軟性や判断能力」「スキルやビジネス勘の維持」というものです。

この分野での衰えが顕著である場合には、面接で落とされてしまう可能性が高くなります。
ですからこうした分野に関する質問があった場合には、相手が納得できるような返答ができるように準備しておく必要があります。


・まずは企業側の懸念している事をこちらが「理解している」事を伝える必要があります。

・それから「その懸念材料をどのように払拭していくつもり」なのかを説明します。


例えば、「離職期間があるようですがどのようにお考えですか?」というような質問があったとします。
その際にはこのように答えることもできるでしょう。

「確かにキャリアを積み上げる貴重な時間を離職によって失ってしまいました。

しかし御社に採用して頂き働くチャンスを頂けるのであれば、ブランク期間をすぐに取り戻し、会社の利益に貢献できるように最大限の努力を払っていきたいと思います。

また離職中に磨いていたスキルもありますので、こうしたスキルも新しい環境で発揮していくことができればと考えております。また御社の中途採用の方が戦力となる期間をお伺いし、その半分の期間で戦力になれるよう努力します。」

こうした返答であれば企業の心配を払拭することができるでしょう。

■離職期間中の時間の使い方

・資格取得のための学習期間
専門性の高い職種であれば、こうした仕事に関係する資格取得のための学習期間は決してマイナス評価になることはないでしょう。

例えば会計士、司法書士、弁護士といった職種です。

このような資格以外であっても、転職先の仕事に関係している資格であれば評価されることもあります。

しかし、仕事を続けながらでも取得することが可能な資格レベルであれば、プラスポイントはなりません。

・短期留学のために海外に行っていた

外資系の企業や、グローバルな展開をしている企業であれば、こうした離職期間の使い方は評価される傾向があります。
しかし、この場合には在籍している社員よりも資格の成績が優れている必要があります。

例えば、TOEICの点数が他の社員と同じ程度であれば、「留学をしてもこの程度か」と思われてしまう可能性もありますので、少なくとも高得点を目指すようにしましょう。

そして、日本にいるだけでは得られない留学ならではのスキルについて説明することも忘れないようにしましょう。

・病気の家族の介護

家族の介護という問題は、本人の問題とは関係がないので、こうした理由ゆえに離職を余儀なくされていたということはマイナス評価にはなりません。

しかし仕事のスキルやビジネス勘は鈍っていますので、面接時にこのリカバリーをどのように行なうつもりなのかをきちんとアピールする必要があります。

・自分でフリーランスとして働いていた

離職期間にフリーランスとして働いていたのではあれば、ビジネス勘が鈍っているということはないので、離職期間がマイナスになることはありません。

しかしフリーランスの仕事が転職先の職種と同じもしくは類似している必要があります。

業務への取り組みやビジネススキルを維持するために、転職期間を活用していたことをアピールできるとさらに良いでしょう。

このように離職期間をどう過ごしていたのかという事がプラスに働くこともありますので、その場合にはきちんとアピールポイントとして説明しましょう。

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