気になる企業があれば転職先を徹底チェックすること

転職したいという気持が高まってきたら、思い立ったら吉日ですから、できるだけ早いうちに転職活動をスタートすることです。

転職先を探すには、気になる企業があれば徹底的にチェックすることです。

転職先の企業を調べるのに、重要なポイントがいくつかありますが、もし、転職を希望している企業に友人や知人、親戚などがいる場合は、面接の担当者から聞いていた内容と、どのような違いがあるのか、詳しく尋ねておくことをおすすめします。

転職先を探すのに、ハローワークやインターネットの求人サイトには、勤務条件や人間関係など、表面上は良いことだけを掲載しているケースも多く、本当はどのような企業なのか、内部事情についてはまったくわからないことが多いものです。

転職活動を続けていく上で、単に求人情報を探すだけなら誰でも簡単にできますが、転職先の企業の実態がどのようなものか、休日、給料やボーナス、福利厚生や従業員数、創業年数などの情報を知るだけでは十分ではありません。

とくに、転職を希望する企業の人に会っても、表面上での良い情報しか伝えてくれない可能性が高いものです。企業の内面についてはわからないことが多く、転職した後になって内部事情が見えてくるため、転職に失敗するケースも少なくはありません。

転職先をチェックするポイントとして、その企業に知り合いがいれば、話を詳しく聞くことができますが、万が一、人から聞いた話と現実にギャップがある場合は、注意が必要です。

ただし、人から聞いた話は客観的なものではなく、自分の主観で話を伝えていることもありますので、まずは客観的に判断する必要があります。

「百聞は一見にしかず」のことわざの通り、人から直接話を聞くよりは、実際に自分の目で見て確かめたほうが早いものです。
転職を希望する企業があれば、実際に足を運んでみて、社内の様子についてどのような感じなのか、確かめておくことです。

ある程度、知名度の高い企業であれば、パソコンやスマホのインターネットで社名で検索すると、口コミ情報などを把握することも可能です。

企業によっては、良い情報だけではなく、中にはネガティブな情報が掲載されていることもあります。

しかし、主観的な滋養法には惑わされることなく、その企業が健全に運営されているかどうか、企業の今後の見通し、業務内容など、基本的な情報を把握するとともに、まずはそこを基準点と考えて、冷静な目で見て考えて、この企業なら実務経験や能力、スキルを十分に活かすことができると判断するに至ったのであれば、真剣に転職先として、面接を受けて入社することを考えると良いでしょう。

転職を希望する企業での面接では勤務条件などの交渉は書面で行うこと

転職を希望する企業が決まったら、これからいよいよ面接を受けに行くことなります。
面接を受けるまでに、履歴書や職務経歴書を準備して、書き方や面接の受け方など、正しいマナーを心得ておくことです。

しかし、面接がうまく行っても入社した後に、なにかとトラブルになり、短期間で退職するケースも少なくありません。
入社後のトラブルの原因のほとんどは、金銭に関わることです。

基本給や残業、休日出勤、資格手当などについて、どのように支給されるのか、求人情報とは異なる部分があり、納得がいかずに退職するケースもあるようです。

とくに、近年はブラック企業が急増していることが深刻な社会問題となっていることもあり、勤務時間がきちんと守られているかどうか、ここが肝心な部分です。

面接の席で、面接官から「なにか質問はありませんか?」と尋ねられた時に、やはり勤務条件については、ひとつひとつ確認しておきたいのは当然のことです。

しかし、あまりにも細かく質問すると、面接官への印象が悪くなり、採用してもらえないのではないかと不安になることもあります。

質問があるかどうか尋ねられたら、遠慮せずに質問して構いませんが、面接官の気分を損ねるような言動や態度は慎み、言葉を慎重に選びましょう。

とくに、ボーナスに関する認識の違いが、トラブルの原因であるケースが多いようです。

その企業では「ボーナスの支給は、入社後●か月から」と規定されている場合に、その期間を過ぎてもボーナスの支給がゼロだったケースもあるようです。

毎月の給料はもちろんですが、入社後の最大の楽しみはボーナスであり、もっとも期待するところですから、自分が認識していたことと、企業での規定が大きく異なるようでは、がっかりしてしまうのは当然のことです。

ただし、自分が勘違いしている可能性もかんがえられますので、これまで過去数年のボーナス支給の実績なども含めて、入念にチェックすることです。

転職先との条件交渉などについては、自分からは直接言いにくい部分もありあまりにも自己主張が強いようでは、採用してもらえないのではという不安が残ります。

そこで条件交渉については、メモに書いて残しておくなど、書面にして手渡す方法もあります。

尋ねたいことや、事前に確認を求めることがあれば、メモを残しておいてはいかがでしょうか。

これなら、面接時に聞きたいことがあっても忘れる心配もなく、面接官と言い合いになり、印象を悪くする心配もなくて済みます。

入社してから伝えても、話が思うように伝わりにくくなることもあり、交渉すること自体が大変になることもあるようです。

このことで、もめ事になると社内での人間関係にひびが入る可能性がありますので、注意が必要です。

転職した企業での職場の人間関係について様子を見ること

転職先が決まり、入社したらまずは企業での職場の人間関係について、しっかりと把握して様子を見ることです。

面接を受けた時に、社長直々の面接だった場合は、中小企業では親子や親族がいる場合も考えられますので、確認しましょう。

職場での人間関係については、なかなか話をしてもらえる機会は少ない可能性もありますので、家族構成などについて話を聞くことができれば、社内の人間関係について少しずつ把握できると思います。

実務経験や能力を活かせるか、転職してからが本当の勝負！

転職に成功したかどうかは、転職先が決まった時点で決まるものではなく、転職してから入社後、しばらく時間をかけてからわかるものです。

これまでの実務経験や能力、スキルなどを十分に活かすことができるかどうかが重要ポイントです。

中には、学生時代に数多くの資格を取得した人や、検定試験に合格した実績を持つ人もいますが、どんなに資格や能力を持っている人でも、新しい職場でそれを発揮できる機会がなければ、普通の新入社員とほぼ同じですから、給料やボーナスが上がる見込みは期待できそうにありません。

転職して入社したら、社内の人間関係について把握するとともに、新しく任された仕事について、社内で十分に能力を発揮できる環境なのかどうかが重要なチェックポイントとなります。

転職する前は、給料やボーナス、休日、福利厚生など表面上の条件を重視しますが、入社してからは、職場の環境や仕事の内容、とくに社内の人間関係は仕事をスムーズに行う上で重要です。

面接を受ける時に勤務条件だけではなく、その企業の人間関係や家族構成について、少しでも話を聞いておくと、社内の様子がわかってくるので、転職に安心感が得られるようになり納得のいく転職ができることでしょう。