ビジネスマナーの基本

18. 結婚式・披露宴のマナーQ&A

友人や親戚、職場関係など結婚式や披露宴に招待された経験は、誰にでもあると思います。様々な人が集まる場だからこそ、恥ずかしくない振る舞いで新郎新婦を祝ってあげたいものですよね。社会人であれば、場にふさわしいマナーを心得ていて当然という目で見られるものです。今回は、結婚式や披露宴に関するマナーをQ&Aの形でご紹介したいと思います。

披露宴の招待状、出席するつもりなのに返事を出し忘れ、締め切りを過ぎてしまい困っています。

即刻、招待してくれた人に電話連絡を。

招待してくれた人にすぐに電話で連絡して、招待のお礼とともに出席する意思をきちんと伝えましょう。その後、返信ハガキも郵送すること。
出欠のハガキは事務的な作業にも必要なものなので必ず出す必要があります。ハガキには、出欠の返事を書いて、一言お祝いのメッセージと、返信が遅れたことのお詫びの文も入れると良いでしょう。

挙式(教会式)から招待されていますが、披露宴からしか出席しかできません。どうするべき?

できるだけ事前に伝えておくこと。

教会での挙式に特別に招待されたのであれば、出欠の返信を出す時に伝えておきましょう。しかし、教会での挙式は、もともとは自由に出席できるので、披露宴のみの出席しかできなくても、相手に失礼にあたることはありません。

友人の披露宴で受付を担当する場合、一般の招待客と同じような服装で良いのでしょうか。

華やかかつ動きやすさも重視した服装がベスト。

ゲストでありながらスタッフの役割もあるので、動きやすい服装が理想的です。しかし、受付は招待客と最初に対面するので、華やかな雰囲気の服装や髪型も心がけましょう。ゲストでもあるので、華やかさも大切に、かつ動くのに支障が出ないように少しヒールが低い靴を選ぶなどすると良いですね。

2人の友人の結婚式が重なってしまいました。一方を早めに出ればどちらにも出席できそうですが、事前に伝えておいたほうが良いでしょうか。

理由をはっきり伝えておきましょう。

早めに会場を出たい場合、その理由・気持ちとともに事前に伝えておけば問題はないでしょう。
もしも時間まで重なってしまった場合はどちらかに出席することになると思いますが、欠席の連絡をする相手に「出席できないのは仕方がない」と納得してもらえるような伝え方を心がけて。例えば「出席したい気持ちは山々ですが、招待状を受け取る前に、すでに他の人の披露宴に出席の返信を出してしまったので」などと、理由もはっきり伝えておくと良いでしょう。下手に言い訳をしたり、ごまかしたりすると、相手に悪い印象を与えかねません。

花嫁の写真を撮ったり、ブーケトスに参加したりすることに、恥ずかしさを感じるのですが…、失礼ですか。

友人のために、場を盛り上げる気持ちで頑張って。

ブーケトスに参加しないことや花嫁の写真を撮らないことは、出席者の自由。でも、友人にとっては、結婚式・披露宴は一生に一度の晴れ舞台です。恥ずかしいかもしれませんが、友人としてできる範囲で場を盛り上げてあげましょう。

友人の挙式・披露宴の当日に体調を崩して欠席する場合、どこに連絡すれば良いですか? また、式の途中で体調を崩し中座・帰宅する場合のマナーはありますか。

当日の欠席は式場に連絡し、受付か家族に取り次いでもらうこと。中座・帰宅する場合は騒ぎにならないように気を付けて。

やむをえない事情があり当日に出席できなくなった場合は、挙式場に連絡して受け付けの人や新郎新婦の家族に伝えてもらうと良いでしょう。披露宴に出席できない場合は、欠席の連絡をすること。披露宴が始まる時間に遅れる場合は、「何分くらい遅れます。」ときちんと伝えておくこと。
披露宴の最中に体調不良で中座をする時は、騒ぎにならないようにそっと出ること。しばらく休んでも、披露宴会場に戻るのが無理な場合は、テーブル席に戻らずに披露宴会場のスタッフに帰ることを伝えてから帰宅を。周りをざわつかせないように注意を払うことが大切です。

結婚式や披露宴では、女性はファー、素足、ミュールなどの格好は本当にNGなのでしょうか。

結婚式・披露宴でお洒落をする目的について考えましょう。

披露宴は結婚を祝うパーティーですが、セレモニーのひとつであると考えられます。パーティーには問題のない服装でも、結婚式・披露宴では失礼に当たることがあります。
披露宴では新郎新婦が主役。主役よりも目立つような振る舞いやファッションは控えるべき。披露宴には幅広い年齢層のゲストが参加していて、新郎新婦の友人の服装や様子も目に入っています。突拍子もない服装で新郎新婦の家族・親族を驚かせないよう、誰にでも好感を持たれる服装を心がけましょう。

ご祝儀袋を包む袱紗(ふくさ)を持っていない場合、どうしたらいいですか?

華やかなハンカチやスカーフで代用することも可能。

ご祝儀袋は袱紗(ふくさ)という専用の布で包んで持参し、受付の時にほどいて渡すのがマナー。袱紗は、ご祝儀袋を清い状態のままで持参するという意味があります。最近はケースタイプの袱紗もありますし、ひとつ持っていると重宝します。
袱紗を持っていない場合は、清潔なハンカチやスカーフで、お祝いの場に合うような華やかなデザインのものであれば、代用しても良いでしょう。

1.5次会に参加する場合、会費だけで本当に大丈夫ですか?

ちょっとしたプレゼントを事前に贈ると好印象。

2次会と披露宴の中間のような披露パーティーのことを1.5次会と言います。海外やリゾートで結婚式を挙げたカップルが開催することが多いパーティーです。
会費制になっている場合は、会費を持参するだけで問題ありません。しかし「もう少しお祝いの気持ちを…」と思う場合は、会費とは別に贈り物をすると喜ばれるでしょう。当日渡すと新郎新婦の荷物になるので、前もってお祝いの品を贈るのがスマート。もしくは後日、お祝いの品を直接渡しましょう。

それほど親しくない後輩の結婚式の2次会に招待されたものの、気が進まない…。上手に断る方法はありますか?

その日は予定が入りそうで…とソフトに断りを。

とくに親しい間柄ではない人からのお誘いでも、招待してくれたことへの感謝の気持ちは忘れずに。その上で「まだ正式に決まってはいないけど、その日に予定が入りそうで、直前にならないとはっきりわからないので、今回は…」など、さりげなく断りをするようにしましょう。

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